感染根管治療について、手順と使用器材も詳しく説明
感染根管治療という治療をご存じでしょうか。 治療を受けたことがある方はご存じかもしれませんが、あまり聞きなれない言葉かもしれません。 本日は、感染根管治療とはどのような治療なのか、治療の流れから使用する器具についてご説明させていただきます。
感染根管治療とは
感染根管治療とは、名前の通り、感染してしまった根管の中を専用の器具を用いて清掃する治療です。 この治療は、患者さまによって治癒のスピードが異なるため、原則1~2週間に1回の通院が必要になっています。 患者さまによっては5回程度で完全に治癒する方もいらっしゃいますが、10回通院しても症状が落ち着かない方もいます。
感染根管治療の流れ
感染根管治療の流れについてです。
①虫歯になっている部分を高速回転器具を用いて除去します。
②根管の中を専用の器具を使いながらお掃除していきます。
③根管の中を消毒薬を使用しながら洗浄、消毒していきます。
④根管の中を拭きとり乾燥させたらお薬を貼薬します。
⑤処置した歯がこのままではむき出しになっているため、仮の蓋で封鎖します このような1連の流れを何度か繰り返すことで、患者さまの治癒に繋げます。
感染根管治療で使用する器具
感染根管治療に使用する器具についてです。 特に大切な器具について、治療の流れに沿ってご説明させていただきます。
①虫歯はタービン、コントラアングルハンドピースを用いて除去する。 タービン、コントラアングルハンドピースは高速切削器具で、歯を削る、虫歯を除去する目的で使用されます。
②根管内はリーマー、ファイルを使用しお掃除していく リーマー、ファイルはドクターが手で回転・引く作業をしながら使用します。
③オキシドール、次亜塩素酸ナトリウムを使用し洗浄・消毒していく オキシドール、次亜塩素酸ナトリウムは一般的に使用されることが多いものなので、飲み込まなければ体に悪いものではありません。 ただ、次亜塩素酸ナトリウムは強力なものなので、ドクターは注意しながら使用します。
感染根管治療は何度も通院する必要がある
今回は感染根管治療についてご説明させていただきました。 感染根管治療は長期にわたり患者さまに通院していただく処置となっております。 そのため、少し根気が必要な処置となりますが、大切な歯を残していくためにも、途中で通院をやめないようにしましょう。